11月1日。
とても穏やかな秋空のもと、紀美野町三尾川にある舞台照明デザイナーの山口アキラさん、洋子さんが営むデュニヤマヒルで行われる芸術祭“ラ・コリーヌ テアトル”にシャナヒーの奈未さんとみどりちゃんと3人で出演しました。
丘の上にある可愛い建物はすべてご夫妻が5年をかけて作り上げたもの。
そのどれもが自然と共にあって、まるでおとぎの森のよう。
こんな素晴らしい場所でスウェーデンの絵本作家エルサ・ベスコフさんの“どんぐり坊やのぼうけん”を奈未さんのハープと朗読。みどりちゃんも加わって3曲ほど演奏でした。
森の中に舞台が作られていて、合間合間に樹々から光のシャワーが私達と舞台を見ているみんなに降り注ぐのを見ていて、とても綺麗で感動しました。
芸術祭1回目のテーマは“解放!“。
この日、私はある解放をしました。
3人でkrajaのカバー曲“あなたを見ている”を演奏している時、イントロの奈未さんのハープに合わせて光が降り注ぎ始めた時、私達は今ここで自然に受け入れられている、そう感じたのです。
“こぼした涙は光に変わった”
この言葉を口ずさんだ時、あぁ、やっとひとつの悲しみは光に変わるかもしれない。そう感じたのです。
大切な人を失い、私は沢山の人に支えてもらいながらも、失った人への悲しみを柱にしてなんとかバランスをとりながら今までやってこれたのかもしれない。
けど、もう大丈夫。悲しみの柱がなくても私は進んでいける。
手放そう。
そう思いました。
あなたを見ているを歌いながら、私は泣きませんでした。
光に変わったのでした。
そこには、とても穏やかで優しく、強い笑顔がありました。
ほんとうに美しかった、デュニヤマヒルに集う人たち、場所の力。
あの光景は私の魂に消えることのない宝物を授けてくださいました。
デュニヤマヒルのアキラさん、洋子さん、あの場所であったすべての人たち。
この芸術祭に誘ってくれた奈未さん。
自然、すべての命
ほんとうに、ほんとうにありがとうございました!
ちなみにデュニヤマヒルはこんな場所。
このサイトに沢山の素敵な写真が言葉と共に見ることができます!