Photo is 歌う前のマイクチェックするBassの石井くん
<見ることは愛情だと、かつてぼくは言ったけれど、
聞くことは敬いだ。>
『聞くということは、とても受け身な行為です。
もちろん、積極的に受け身をやっていることもあります。
でも、語っているものが主人公です。
それが人間のことばでなく、風の音であったとしても、
聞く者に聞かれているならば、主人公は風です。
そして、聞く者がいるかぎり、風は生きています。
語っているのかもしれません。
歌っているのかもしれません。
聞かれることで、いのちが動きはじめるんですよね。
人でも、どうぶつでも、植物でも、海でも山でも。
死んでいるように見えたものさえ、生きはじめる。
聞く者と、聞かれるものの間にあるのが、
「敬い」なんだと、かつてぼくは思ったんです。』
糸井重里さんのお話
うたうたいってどちらかというと自分の言葉と声で“話す”側なんだけど
最近私は歌いながら聴いてくれる人の想いを“聞きたい”って思っている
歌いながらみんなの想いを聞く
意味的に反対だとは思うんだけど
この前北海道でお世話になった運転手さんに話したら
“分かるようで分からん”って言われた
敬いながら聞ける人を“聞き上手”って言うんだろうね
今日のCRECSENT、お越しいただきほんとにありがとうございました!
ピアノの名倉くんも、ベースの石井くんも聞き上手だね
二人に支えていただいて歌いました
今度のCDの中にも入っている“Smile”
今日はこの曲の歌詞に支えられました
自分で意訳したんだけど、我ながら気に入っています
チャップリンや、私の周りにいる“いつも元気で笑顔の人”
思い浮かべて歌詞を書きました
チャップリンって
たぶん聞き上手
だったんではなかろうか?